




免震構造とは基礎などと建物を切り離し、その間に揺れを吸収しながら動く免震装置を組み込む構造のこと。地震の際には激しい地盤の揺れをこの免震装置が受け止め、ゆっくりした揺れに変えて建物への地震力を低減する構造です。
一般的なマンションに採用されている耐震構造は地盤の揺れが建物に直接伝わるため、内部が激しく揺さぶられてしまいます。一方、免震構造は免震装置から上の建物全体がゆっくり揺れるので、家具の転倒なども抑える効果が生まれるのです。


免震構造において最も主要な材料は「積層ゴムアイソレータ」と呼ばれる大きなゴムの塊です。建物を基礎と切り離して支え、地震時は水平に変形して揺れを吸収し、地震が収まると建物を元の位置に戻すという機能を持っています。そのほか、地震のエネルギーを吸収する減衰機能を持った「ダンパー」、建物を支えながら地震時には水平方向へ滑り出す「すべり支承」など免震装置にはさまざまなものがあります。建物の状況に応じて、これらを組み合わせて使います。


免震装置は国土交通省から大臣認定されたもの以外は使用できません。さらに〈YOKOHAMA ALL PARKS〉では免震装置の性能試験や現場への納品などについても、しっかりとチェックします。「積層ゴムアイソレータ」の場合は、まず設計性能を検査するために圧縮せん断試験を行い、出荷と建設現場での受入時に寸法などを入念に確認。設置に至るまで間違いのない体制を整えています。

地震大国・日本では、いつ、どこで大きな地震が起きてもおかしくありません。近年では政府と連携した研究機関が下記のような大地震発生の可能性を発表。2008年の岩手・宮城大地震や中国四川省の震災の影響もあり、危機意識は高まる一方です。
| 今後予想される大地震 | 予想地震規模(マグニチュード) | 地震発生確率(30年以内) |
|---|---|---|
| 1.三陸沖北部地震 | M7.1〜7.6 | 90% 程度 |
| 2.宮城県沖地震 | M7.5前後 | 99% |
| 3.南関東地震 | M6.7〜7.2 | 70% 程度 |
| 4.想定東海地震 | M8.0程度 | 87% |
| 5.東南海地震 | M8.1前後 | 程度60%〜70% |
| 6.南海地震 | M8.4前後 | 50% |
出典:防災科学技術研究所・地震動予測地図データによる/2008年10月現在
歴史の教訓から、建物の強度を高めるだけではなく建物自体の被害を軽くする技術が進歩してきた日本。近年では国の中枢機関や大病院で免震構造を採用するケースが増え、既存の公共建築、歴史的建造物などでは免震への改修(免震レトロフィット)も多く進行しています。
